日本の物流を支えている運送業が盛り上がっている！盛り上がる理由と懸念材料

運送業が今盛り上がっている！

運送業は、日本経済全体にとって無くてはならない業種の一つです。
これまで運送業と言えば、どちらかというと地味な印象のある業種でした。
しかし最近では、東京オリンピックや大阪万博などの影響があって、建設業と共に注目度が高まってきています。
ここではそんな、今後盛り上がって行くであろう運輸業について取り上げていきたいと思います。

運送業は日本経済に欠かせない

まず、運送業が盛り上がっているかどうかの前に、この業種が日本経済に欠かすことが出来ないということを理解する必要があります。
運送業は日本の物流を支えている根幹の部分なのです。
なので、運送業が盛り上がろうとそうでなかろうと、この業種の需要は将来に渡って一定程度持続すると考えられます。
このことは、皆さんの身の回りの状況を見ればすぐに理解できるはずです。

 

運送業がこれから盛り上がる理由

数ある業種の中でも、今後業界全体が盛り上がることが強く期待され、且つ予想されているのが運送業です。
その理由は大きく分けて2つあります。
1つは東京オリンピックです。
オリンピックの開催前、そして開催中には日本中から東京に物資が集まります。
そこでは当然、日本の運送業が活躍することは間違いありません。
もう一つは大阪万博です。
2015年に開催される大阪万博には、オリンピックと同様に日本中から大阪に物資が集まることになります。
加えて、今回の万博では大阪に大規模な人工島を建設することが決まっており、このことも運送業に活況をもたらす要因になることは間違いありません。
また、開催までの期間が東京オリンピックと比べて長いことも、1つのプラス要素になっています。

ネット通販の普及

運送業が昨今盛り上がりを見せているもう一つの理由は、ネット通販の普及です。
かつても、通販ビジネスが成り立つ上で運送業は欠かせない存在でしたが、ネット通販が普及して以降はその存在がさらに大きなものとなっています。
ネット通販は言うまでもなく、商品の運送を前提としたビジネスモデルです。
これは、楽天市場やamazonなどを利用された経験のある方であれば誰もがお分かりになると思います。
そしてネット通販は今、急速な勢いで市場を拡大し続けています。
ですから、このような状況が続く限りは運送業が大きな恩恵を受けることは間違いないということができます。
実際、運送業各社の業績はここ最近軒並み堅調を維持しています。

懸念材料も…

ここ最近は目立った盛り上がりを見せる運送業ですが、一方で懸念材料もあります。
最も大きな懸念材料は、ドライバーの人手不足です。
人手不足が叫ばれる業種は多くありますが、運送業も例外ではないのです。
運送業のドライバーというのは、非常に過酷な仕事を担っている職業です。
それは、一面ではやりがいのある仕事と言えるわけですが、逆に言えばそれだけ大変な仕事だと言うこともできます。

このドライバー不足という懸念材料がある限り、現在の運送業の盛り上がりがどこかで頭打ちとなる可能性も決して否定はできません。